マンネちゃんとリーダー

自担のことをスーパーヒーローだと思い込んでいるオタクの話。

懐古厨ばぁさんによる、VBBの考察(※ネタバレ注意)

やっと行ってきましたよ!!

劇団☆新感線「ヴァン!バン!バーン!」

神山くんが舞台上で生き生きと、踊ったり歌ったり演技したり。キャストの皆様とも仲良しみたいで、ついつい心の中の懐古厨ばぁさんが「良かったよぉ、こんな素敵な舞台に立てるようになって…(遠い目)」とおいおい泣いておりました(笑)

 

さて、ここからは私がこの舞台を観劇して感じたこと、考えたことをつらつらと書いていこうと思います。ネタバレを大いに含みますので、まだ観劇されてない方や苦手な方はぜひ、このページをお閉じください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、行きますよー!

まず今回の舞台のテーマは「一途な想い」なのではないかな、と感じています。

主軸となるのはもちろん、物語の主人公である生田斗真くん演じる藤原藤志櫻。彼はかぐや姫の生まれ変わりに出会うため、ヴァンパイアとなり千年も待ち続けました。まさに一途な愛する想い。

 

そしてそんなかぐや姫は何度生まれ変わっても、結ばれるはずだった蛍太郎への恋心を忘れていません。たとえ自分の姿形が変わっても、その想いは変わらない。これも一途な愛ですよね。

 

これは、個人的なあれなんですけど、私がかぐや姫なら絶対藤志櫻さんに行くのになぁって思ってます←

だって、蛍太郎くんかぐや姫が生まれ変わって容姿が変わったら気づかなかったじゃないですか!!藤志櫻さんなんてすぐ納得したのに!!!!絶対藤志櫻さんの方が幸せにしてくれるはず!…ちょっと自意識過剰ですが(笑)

 

そして、物語の重要なキーワードであるかぐや姫たち「エイリアン」と藤志櫻たち「ヴァンパイア」。作品の世界ではこの二つが混ざり合うと互いに消滅してしまうんですね。そして、そのことが発端で抗争へと発展していくんですけど、見ていて、「ヴァンパイア」チームにいる登場人物たちは、みんな誰かのことを一途に想っているんです。自分の愛する人、家族、見守りたい人。自分の周りにいる人に対して強く暖かい想いを持っている人たちだと感じました。

 

そして「エイリアン」チームを突き動かしているのは、復讐心、お金、欲望。かぐや姫は結果として、事故とはいえ愛する蛍太郎が消滅してしまったその瞬間から、藤志櫻に対する復讐心で戦っています。そして、尚もそんなかぐや姫に藤志櫻は恨まれても愛してると言うのです。

 

どの世界にも野蛮な欲望を持っている人はいます。だけど、そんな欲望に唯一対抗する力があるとしたら、それは「誰かのことを想う、一途な気持ち」。この舞台は「エイリアン」と「ヴァンパイア」という二つの生命体を通して、その事が描かれているのではないかと感じました。

 

物語の最後、かぐや姫は藤志櫻に「エイリアンとヴァンパイア、決して結ばれてはいけない私達、愛し合ってみる?」というニュアンスで、問いかけ藤志櫻もその誘いに応じます。そして近づき抱きしめ合いかける二人。しかし、その途端刀を交えてまた戦いへと発展します。

 

これは、「復讐心などの欲望」と「誰かを想う一途な気持ち」が表裏一体である、ということなのではないかと思っています。一途な気持ちが強くなりすぎると、復讐心に発展こともある、欲望をプラスに考えようとすればそれが一途に誰かを思う気持ちになる事もある。だけど、心の中に二つ両方は持つことができない。だから「欲望」で動く「エイリアン」と「一途な気持ち」で動く「ヴァンパイア」は相容れないのかな、とそう解釈しました。

 

…なんだか、切ないですよね。藤志櫻はこんなに想っているのに、かぐや姫はその想いを受け入れてくれないだなんて。それどころか、愛する人を殺した敵だなんて思われてしまうだなんて。

 

 

…と、初日で考えたのは、こんな感じです。

まだまだ富山に観劇予定があるので、もう一度VBBの世界観をたっぷり味わって、理解を深めていこうと思います。

ではでは、また!!