マンネちゃんとリーダー

自担のことをスーパーヒーローだと思い込んでいるオタクの話。

「明日を駆ける少年たち」~ケントとニシハタの関係性について~

皆さん、お久しぶりです!!

 

現在、大阪松竹座にて絶賛公演中の、「明日を駆ける少年たち」を観てきました!!

初の夏松竹、楽しくて幸せで本当に平成最後の夏、とっても、楽しかったです!!

 

私が入った日の自担、長尾くんに関するレポや感想(というかデレ)は、Twitterの#ながおくんめもでまとめておりますので、宜しければ←宣伝するな(笑)

 

さてさて、ここからはネタバレを含みます。まだ観劇されていない方はUターンでお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、では本日の本題!!

タイトルにも書きました、長尾くん演じるケントと大吾くん演じるニシハタの関係性についてです。

 

この物語の舞台は少年刑務所。というのは、ご存知の方も多いかと思いますが、今回長尾くんは新入り囚人の日記をつけている役を演じています。(過去に戸塚くん、重岡くん、大西流星くんが演じた役ですね)そして、大吾くんは青チームのリーダーを演じています。

今年は物語の中心人物となる兄弟(大西流星くんと斗亜ちゃん)と日記つける長尾くんの役が両方赤チームのため、青チームのリーダーである大吾くんとの関係性が少し分かりにくいかなぁって言うのが、初見の印象でした。

 

なので、私なりに2回見た上での考察(?)をしてみました。想像も交えているので、ひとつの考え方として見ていただければ嬉しいです。

 

①ケントとニシハタ2人の最初のシーンより

ケントは、幼い頃に両親に捨てられ孤児院で育った、という生い立ちがあります。そこでもずっと孤独だったらしく「ずっと1人で生きてきた」等の台詞があります。

そんなケントにこの監獄で、初めて仲間が出来ます。争っている赤チーム・青チーム両方の囚人たちに分け隔てなく話しかけて交流を持っていくケント。そんなケントに、ニシハタは自分から話しかけ、「お前面白いやつやな」と言います。

このシーンなんですが、恐らくニシハタは色んな子に話しかけるケントを傍から見ていたのでは?と想像しました。

いつ出所できるかも分からず、看守たちからは理不尽な扱いを受け、その苛立ちを対立するチームと喧嘩することでしか発散できない毎日。彼自身も諦めていたのかもしれません。

そんな所にやって来たケント。誰に対しても穏やかにニコニコと話しかける純粋な少年を見てもしかしたら、何かが変えられるかもしれない、そう思うと同時にそんな気持ちにさせてくれたケントに対して兄心?というか保護者のような気持ちが芽生えたのかもしれないな、と感じました。

 

②脱獄からの嵐の中の船上にて

囚人たちはケントの「ここを出よう!」という提案で、脱獄を決意します。無事に監獄の門を開くとそこは、辺り一面海。そこで、岬にあった船で脱出を試みます。しかし、海は嵐で大荒れ。揺れる船上で、ケントは船から落ちそうになります。そんなケントを咄嗟に掴んで船上に引き戻すニシハタ。このシーンでニシハタは「ケント!中入れ!!」と叫びます。

…あれ?最初の2人のシーンでケントは「ナガオです」としか自己紹介してないはず…いつの間にそんなに親しく??となったのですが、これは咄嗟に出たからこその「ケント」呼びだったのではないかな、と思ったりしています。

ここからもニシハタのケントへの思いが見えてるって事なのかなぁ…(勝手な推測ですが)

 

③看守長に監獄へ連れ戻されているケントたちを隠れながら見ているニシハタのシーン

上手くいくと思った脱獄ですが、なれない南の島での生活により、次第に心が疲弊していった囚人たちは、看守長により監獄に連れ戻されてしまいます。

一方ケントを助けて1人海に落ちたニシハタは、反対の浜に流れ着いていたため、看守にはバレずその様子を騒ぎの中逃げたタカハシとミチエダ、島の長・ムロと見ています。

見連れ戻された囚人たちが看守長をはじめとする看守たちから暴力を受けている際、看守長がケントに目をつけます。そこで、看守長に警棒でケントが殴られるシーンがあるのですが、そのシーンのニシハタがまたものすごく痛々しい顔をしています。最初の一発目は目を背けて、次の一発では顔を歪めます。ただの新入りにここまで感情移入しないよね??兄心芽生えてるじゃん??って思わず心の中で叫びました←

 

④看守長の銃にケントがニシハタを庇って撃たれるシーン〜「あいつが死んだ朝」を歌いながら号泣し感情を露わにするニシハタ

看守長との戦いのシーンで、ニシハタは怪我を負います。そんなニシハタを見るなり、自分の肩で支えるケント。もうその姿は私の中では兄弟にしか見えませんでした←

その次の瞬間です。看守長がライフルをぶっぱなします。銃声にびくっと身を縮めるケントを覆い被さるようにして守ろうとするニシハタ。いや、だからもう君ら兄弟じゃん??←

「お前のせいだニシハタ!」の看守長の言葉に咄嗟にケントから離れるニシハタ、看守長はニシハタ目掛けて銃を放ちます。しかし、ニシハタの前に階段を駆け上がって立ち塞がったのは、他でもなくケントでした。

倒れて落ちていったケントを見つけ、抱え込んだのはニシハタです。

その後、ケントの事を思い囚人たちが歌う「あいつが死んだ朝」という曲があるのですが、そこでニシハタは曲中に号泣します。それはもう、歌えないくらいに。

 

身寄りのない、そしてこの場所で仲間ができて嬉しいと言っていたケントを見守るうちに、ニシハタの中で芽生えた兄心が1番垣間見えるシーンではないかな、って思っています。

 

ケントとニシハタは血も繋がってないし、なんなら敵対するチームに居るしそこまで関わりはありません。ですが、真っ直ぐでひたむきなケントの姿にニシハタにはいつしか兄心を芽生えさせ、ケントもまた、様々な要所で、自分を気にしてくれるニシハタをお兄ちゃんのように思っていたのかも知れません。

 

これが私なりにの「明日を駆ける少年たち」でのケントとニシハタの関係性です。

 

そして、この2人と大西流星くんと斗亜ちゃんの兄弟で兄弟像が上手く対比されているなぁ、とも思っていました。

大西流星くん演じるオオニシと斗亜ちゃん演じるトアの兄弟は、いつも一緒。それに対してケントとニシハタは、一緒のシーンこそ少ないですがその節々にニシハタがケントを大切に見守っていたことが見えたりします。

色んな兄弟像があって、すごく面白いなぁと感じました。

 

長々と語りましたが、冒頭あくまで私の想像です。でも、きっとそうなんじゃないかな〜って思いながら、私の「明日を駆ける少年たち」は千穐楽となりました。

 

いやー!色んな見方が出来てやっぱり面白いな!!他の人の考察も読んでみたい!!

 

ではでは。